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Reincarnation

by Kimura Kaname

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1.
氷原の嵐 03:44
過ぎ去っていく人を、遠い場所を想う だけど振り返るのは旅の終わりでいい 裏も表もない、君の言葉にも笑顔にも すべての飾り捨て、向かい風のなか歩き出す どこへだって行けるなら 悲しみよりも喜びをひとつでも多くと願う 胸の深くに広がる海、君と僕が抱くもの 固い冬の凍りついた花に ひとしずくのぬくもりが触れる いつかは帰ってくるだろう日々のために 光は強く、影は深く、瞳に刻まれる 静かにやわらかな熱を感じている 君と痛みを分け合って僕は人の形になった すべての願いは風の前の塵に等しく すべての涙は大海の一滴に等しい それでも僕は人だから今も君の隣にいる 遠い彼方の世界に響く調べに 僕らの命のつむぐ糸が触れる 過ぎ去っていく人を、遠い場所を想う だけど振り返るのは旅の終わりでいい いつかは帰ってくるだろう日々のために 光は強く、影は深く、瞳に刻まれる
2.
RideYourSoul 03:11
抜き身をひっさげた冷たい鋭さじゃなく 触れるのが怖い痛みで触れたかっただけ さまよいの果てにたどり着いた 手負いの獣のような狂おしい心で 灼熱した傷跡を重ねる 日の差す場所が怖いなら、星月夜に踊ろう 誰かのせいなら僕のせいにすればいい この胸に生きる残酷な獣を飼いならすのは いつだって優しさじゃなくて、失われたものの痛みだ So say good night ありふれた幸福で目を覆えるほどに この世で光を知らないわけじゃない僕たちは 迷わないならそこに愛はないと知っていても 最後に残された弱さと心を預ける誰かを考えていた あなたに背中を預けたかった この胸に生きる残酷な獣を飼いならすのは…
3.
この世のすべてが神様の気まぐれだとしても 僕は君と歩むと誓った この想いと、軽率な向こう見ずと それでも君を守りたいと願う、偽りのない心で 蛍火の舞い降りる夜に 永遠の息吹が通う梢に 心を遠く引きさらう海原に 何かを求めて寄り添った、それも 君の淡いほほえみひとつで 二度とは返らぬこの季節を惜しむ今も この世のすべてがはかない夢だとしても 鉄鎖に繋がれるとしても 君が永遠の果てにも永遠を望むならと さだめを受け入れた、偽りのない心で 罪の深さも荷物の重さも 永遠を流浪するうちに 体の芯に馴染んでいく 願いも祈りもはかないものだ、人の夢は 君の淡いほほえみひとつで 二度とは返らぬこの季節を惜しむ今も
4.
Bliss 01:38
5.
GlassMoon 03:32
冷たく澄んだ太陽の光がこぼれ差す 吐息凍りつく地平の風にいだかれて 振り返る僕らは戻るための選択肢をひとつ捨てた 欲深い顎がのみ込んでいく明日を 僕らはあるべき場所へと返すだろう 暮れなずむ空に落ちる月影、透き通る額をそっとなぜる 愛の深さはいつだって傷の深さで ささやかな願いとちっぽけな火に生かされている この世界の罪の重さに比べたら 僕らの記憶ははかないとしても 想い出を欺いて残されるものはない 君が僕の傷の深さを数えるとき 忘れないでとささやくあの人が木霊となる 透き通る光に見晴るかす彼方へと呼ぶ声が 帰る家を失くした僕らを前へ前へと歩かせる いつかは帰ってくるだろう日々のために
6.
WhirlWind 03:21
君の名を呼ぶ、うたが風に溶けて消える前に 正しさの在りかも間違いの言い訳も すべてが足跡に残されているなら 浅い夢のなかに熱を帯びるような 触れるたびにハウリングを起こして誘惑する 両極に振れる僕の情緒を飼いならす指先 傷跡を隠す街で 鮮烈な夢のあとで君の手を握り返した 夜を翔けるように落ちた星の記憶 降り注ぐ光の砂が燃え尽きていく最期の まるで鼓動と一緒に心が伝わるようだ 不安も希望もまぜこぜのままで 胸の奥に潜む宇宙をそっと君に手渡すように きっと、僕といるのが君だから たとえ夜の中でもこの先の未来が怖くないんだ
7.
Winter 03:26
かたわらに眠る君の頬に触れて 深く静かな雨の夜に物を思うのは 世界の果ての記憶が胸の扉を叩くから 私の正常とこの世界の日常との境に引かれた線は いつも私を「向こう側」に置くけれど 君がいるとき、ここが私のホームで 胸の糸を紡いで、君の糸と結び続け 世界のはぐれ者として流浪していた私を 君がこの場所に繋ぎとめている 此岸と彼岸を善悪に塗り分け争う人々のように この世界のすべてのためとか 大層な理由をつける理由がなかったから ただ心とともに生きることを選んだ 風がどこから来てどこへ行くのかという問いすら持たず 闇のない場所だけを照らす光に意味はない だから私は君と行くことを選んだ
8.
Quasar 04:33
今宵月影にまぎれ 君に心を謡う いとし面影に奏で 千の夢を折り数える 世界を拒絶する僕の夜に差した光は君だった 愛の深さがいつか僕を滅ぼすとしても 善悪の彼岸に人は生きられない 長い夜から覚めて、ただ君を愛していた 月の明かしに永久≪とわ≫をいざなう 風に流れたひとひらの花を 宵闇かがり 街の明かりが揺れる 拙い手のひらをたどった言霊 頑なな瞳を何も裏切らずにいれば 君のすべてを守れる気がしたから、僕は 開かれたやわらかな心に触れる ちっぽけな火を胸に宿したまま、ふたり

about

For A.S.

credits

released December 25, 2022

All Tracks Written & Produced & Performed by Kimura Kaname
Artworks by Kimura Kaname

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Kimura Kaname Tokyo, Japan

in Hamiltonians Quantum :

Producer : Kimura Kaname

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